第2回 明日からすぐできる!育成担当者が知っておきたいコーチングの進め方と実施のポイント

主体性のある人材を育てる上で欠かせない「コーチング」による育成手法。
自発的に動ける社員を育てる方法として注目されていますが、やり方が分からないということはないでしょうか?

そこで、今回はコーチングの進め方や実施のポイントについて解説します。

コーチングを行う際のステップとは?

コーチングで効果をあげるためには、押さえるべきポイントを把握し、しっかりと手順に沿って進めることが大切です。

具体的には下記の様なステップが必要ですので、参考にしてみて下さい。

ステップ① 信頼関係を築く

まずは事前準備として相手と信頼関係を築くことが大切です。
特に上司・部下の関係では、信頼関係がないと本音での対話ができません。

相手が話しやすい雰囲気や環境を準備し、リラックスして対話が行えるようにしましょう。

ステップ② 明確な目標を立てる

次に5W1Hを意識して明確な目標を立てます。
「何を・どこで・いつまでに・どのように」といったことを具体化していきます。

そして大切なのが「なぜ達成したいのか」という理由の明確化です。
理由を明確にすれば、達成するための意欲もわきますので検討してみましょう。

ステップ③ 現状の分析と目標までのギャップを確認

目標を立てたら現在の状況を詳しく分析し、目標との差がどのくらいか明確にします。
現状把握がしっかりとできていれば、目標達成のために解決すべき問題も分かりますので、客観的な視点も意識して情報をまとめましょう。

ステップ④ 活用できるリソースを抽出

目標とのギャップを確認したら、達成のために自分が現在持っているリソースを活用できないかを考えていきます。

これまでに得た経験や知識、人脈や考え方など、あらゆるものを抽出し、有効利用できないか検討しましょう。

ステップ⑤ 行動計画を立てる

ステップ④ができたら目標を達成するための計画を立てます。
上記までのステップで分かった情報を基に、こちらも5W1Hを意識して具体的な行動計画を組んでみましょう。

なお、基本的にこれらのステップは相手自身に決めてもらうことが大切です。
その方が納得感や主体性も高まりますので、試してみましょう。

ステップ⑥ 相手のモチベーションを高める

行動を開始したら相手の意欲を高めるためのサポートも行います。
「現状ではこのくらい目標に近づいたよ」、「まずは何から始めようか?」といった呼びかけや、行動の動機付けなどを行い、
相手のモチベーションを高めましょう。

ステップ① 信頼関係を築く

行動開始からある程度期間が経ったら、定期的に進捗確認を行います。
予定通りに進んでいるようでしたら、相手を褒めてしっかり評価します。
そして計画よりも遅れているようでしたら、責めたり怒ったりせずに、原因を一緒に考え改善策を検討しましょう。

コーチングは相手に主体性を持って取り組んでもらいましょう!

コーチングは相手自身が納得できるように行動を促すことがポイントです。
行動への理由や納得感があれば、継続するモチベーションも維持できますので、ぜひ本記事を参考にコーチングを行ってみて下さい!